（本投稿は米国時間2022年5月31日付のブログ投稿の日本語抄訳です。内容に齟齬がある場合、原文を正とさせていただきます。）

Microsoft Build のハイライト: Power Platform に関する発表を改めてご紹介 

Microsoft Build 2022 にご参加いただいたすべての皆様に、この場を借りて心からお礼を申し上げます。開催期間中は、連日多くのセッションが開催され、さまざまな発表やグローバルなディスカッションが行われていたため、すべてのイベントにリアルタイムでご参加いただくことは難しかったかと思います。セッション動画、トランスクリプト、プレゼン資料といった関連コンテンツのほとんどは、現在オンデマンドでご利用いただけるようになっています。この記事では Build 2022 の内容をまとめてご紹介しますので、情報のキャッチアップにお役立てください。 

手始めに、ぜひ基調講演の「コラボレーション アプリとローコードがもたらすイノベーション (英語)」をご覧ください。Microsoft Power Platform によるローコード ソリューションの構築と、Microsoft Teams によるコラボレーション アプリの構築に関する新機能と機能更新の概要を説明しています。 

Microsoft Power Pages で、エンタープライズ レベルのローコード Web サイトをすばやく作成して広く展開 

今年の Microsoft Build では、ローコードのビジネス Web サイトをすばやく作成できる新製品の Power Pages を発表しました。 

Power Pages は、顧客、パートナー、コミュニティにすばやくアプローチできる、モダンでセキュアなレスポンシブ デザインのビジネス Web サイトを作成するためのローコード開発ツールです。現在はプレビューとして公開されており、数多くの機能を試すことができます。Power Pages の Design Studio では、モダンなビジネス Web サイトを簡単に設計し、スタイルを決定し、構成、公開を行うことができます。Templates Hub では、デモ データを使用してフル機能の Web サイトをホストすることが可能で、スケジュール、登録、アプリケーション送信などの管理を含むサイト作成のジャーニーをすぐに始められます。Learn Hub では、ガイド、チュートリアル、クイック ビデオを提供しており、Web サイトの構築を始め、サイトやモデルの作成、ビジネス データの視覚化、コード コンポーネントの利用などについて学習できます。 

詳細については Power Pages ブログ (英語) を参照してください。また、これらの機能の詳細は Microsoft Build のセッション ビデオ (英語) でご覧いただけます。 

Microsoft Power Apps のエクスプレス デザインを使用して、エンタープライズ レベルのローコード アプリを簡単に作成 

Power Apps のエクスプレス デザインは、デザイン ファイルや画像から直接ローコード アプリを生成できる機能です。この機能を使用すれば、多種多様な入力形式のファイルからわずか数クリックで Web アプリやモバイル アプリを作成できます。紙のフォームや PDF、ホワイトボードに描いたスケッチ、Figma を使用してプロが作成したデザイン ファイルまで、多彩な入力がサポートされます。より多くのチームやビジネスにおけるイノベーションを後押しするために、Microsoft Power Platform ではさまざまな用途に高度な AI を活用していますが、エクスプレス デザインもその 1 つです。 

エクスプレス デザインの詳細については、Power Apps ブログ (英語) を参照してください。また、機能の詳細は Microsoft Build のセッション ビデオ (英語) でご覧いただけます。 

Microsoft Power Virtual Agents の進化した作成キャンバスで、カスタマイズされた強力な会話型 AI ボットを作成 

Microsoft Build 2022 では、Power Virtual Agents に関する画期的な新機能をいくつか発表しました。 

その 1 つが、Power Virtual Agents の新しいインテリジェント ボット作成エクスペリエンスです。新たに Microsoft Azure Bot Framework Composer の高度な機能を統合することにより、Power Virtual Agents のシンプルなローコード プラットフォーム上でプロ向けのコーディング機能が使用できるようになりました。プロ開発者と特定分野のエキスパート (SME) の両方が共通のマイクロソフト製の統合ボット構築プラットフォームを使用することで、協力してより簡単にボットを作成できるようになりました。この進化の一環として、エンド ツー エンドのテレフォニー機能が追加されたことで、Power Virtual Agents は従来のボット作成ツールから、完全な対話型音声応答 (IVR) 機能の作成ツールへと生まれ変わりました。 

詳細については Power Virtual Agents ブログ (英語) を参照してください。また、機能の詳細は Microsoft Build のセッション ビデオ (英語) でご覧いただけます。 

Microsoft Power BI のデータマート機能で、データ分析をセルフサービス化 

今回の Microsoft Build では、Power BI のデータマート機能のプレビュー開始を発表しました。これは Power BI Premium で利用できる新しいセルフサービス機能で、ユーザーがリレーショナル データベースを使用してデータ分析を実行し、アクションにつながる具体的なヒントを引き出せます。この機能は複雑な設定なしですぐに使い始めることができ、任意のデータ ウェアハウスや複数のデータ ソースを対象にビジネス アナリストがデータマートを構築して、一元的に管理と調整を行えます。Power BI のデータマート機能は、IT 部門の負担を抑えつつ、データの分析結果をすばやく入手するのに効果的です。 

詳細については Power BI ブログ (英語) を参照してください。また、機能の詳細は Microsoft Build のセッション ビデオ (英語) でご覧いただけます。 

Microsoft Power Automate で、自動スケーリングに対応したロボティック プロセス オートメーション (RPA) ボットのホスティング機能を提供 

Microsoft Build では、マイクロソフトの RPA に対する次のステップを説明すると共に、既にプレビューで提供されているホスト型 RPA ボットの Power Automate での利用開始を発表しました。これは無人 RPA ボットを RPA 向けの真の SaaS (サービスとしてのソフトウェア) として作成し、Microsoft Azure でホストされた仮想マシン全体に自動的にスケーリングできるようにするものです。 

煩わしい承認処理やソリューション導入に多大なコストをかける必要があった時代は終わりました。Power Automate のホスト型 RPA ボットなら、基本的なパラメーターを設定してボットのグループを作成するだけで、無人 RPA のシナリオに合わせて仮想マシンを自動的にスケーリングしながらボットを利用することができます。Azure のサブスクリプションは必要ありません。 

Power Automate がマシン管理のすべてを引き受けるため、ユーザーは最も必要なことに集中できます。 

詳細については、Power Automate ブログ (英語) を参照してください。また、機能の詳細は Microsoft Build のセッション ビデオ (英語) でご覧いただけます。 

Microsoft Build のその他の発表 

Microsoft Build (英語) で実施した発表とセッションはすべてオンデマンドでご利用いただけます。セッション動画、トランスクリプト、関連資料をぜひダウンロードしてご活用ください。ロードマップは、Microsoft Build のガイド記事 (英語) でご覧いただけます。