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横河電機は新入社員研修にPower Platform と生成AI を取り入れDX人財育成を加速


ギークフジワラ
、ローコード テクニカル リード & エバンジェリスト、日本マイクロソフト株式会社


横河電機におけるDX人財育成におけるPower Platform の位置づけ

横河電機株式会社(以下、横河電機)は、計測、制御、情報の技術を活用し、制御事業を中心に、さまざまな産業の発展に貢献する日本を代表する大手電機メーカーです。現在、デジタル技術が著しい進歩を遂げ、ビジネス環境が大きく変化するなかで、お客様のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援し、自律化が進んだ産業界の未来に向けて、IA2IA (Industrial Automation to Industrial Autonomy)やSmart Manufacturingの歩みを進めています。DXの実現には、社員一人ひとりがデジタル技術に対する理解と活用能力を高めることが必要です。そのために、横河電機は、learning companyを目指し、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン、チャレンジ、エンゲージメントを軸に、互いに教え学び合う風土の中で、各個人が最大限に成長し、力を発揮するための人財育成プログラムを展開しています。

Power Platform とは、マイクロソフトが提供する、ローコード・ノーコードで業務アプリケーションを作成できるプラットフォームです。Power Platform には、Power AppsPower AutomatePower PagesPower BIMicrosoft Copilot Studio の5つの製品があります。これらの製品を組み合わせることで、業務の効率化、可視化、自動化、対話化を実現できます。また、Power Platform は、Azure や Microsoft 365 などのマイクロソフトのクラウドサービスとシームレスに連携できるだけでなく、AI(AI Builder)を使って、簡単に生成AIを始めとする先端技術を業務に組み込むことができます。



横河電機の社員には、AI Builder を含めたPower Platform を利用できる環境が整っています。横河電機の目指す世界感にPower Platform の製品ビジョンがマッチし利用が進む中で、今では従業員同士が助け合うPower Platform の大規模なコミュニティも形成されており、横河電機のDX戦略においてPower Platform は重要な位置を担っています。



新入社員研修にPower Platform を取り入れた理由

横河電機では、2024年4月に入社した新入社員に対して、Power Platform と生成AI を使った半日の研修を実施しました。この研修は、DX人財育成プランの一部として行われました。新入社員研修は、横河電機の事業や製品、組織や文化、ビジョンや戦略などを学ぶとともに、業務に必要なスキルや知識を身につけることを目的としています。この研修で、Power Platform を取り入れた理由は、以下の通りです。
  • Power Platform は、ローコード・ノーコードで業務アプリケーションを作成でき、プログラミングの経験や知識がなくても、誰でも簡単に使える。
  • Power Platform は、生成AIやオリジナルのAI のモデルを業務プロセスの中に埋め込むことで、直ちに業務にAI を取り入れられる。
  • Power Platform は、横河電機の業務に関連するデータやサービスと連携も可能で、実際の業務に応用できるアプリケーションを作成できる。
  • Power Platform は、Copilot によるアプリ作成やフローの作成支援により、さらに簡単に業務改善を図ることができる。
  • Power Platform は、横河電機のDXの推進力となるプラットフォームとして位置づけられており、新入社員にとっても、DXの理解と参加の促進に役立つ。


以上の理由から、新入社員研修にPower Platform を取り入れることで、デジタル技術の活用能力と業務改善能力を標準装備できると考えました。

Power Platform による新入社員研修の概要


横河電機の研修施設の一つであるラーニングセンターに全員が集合し、Power Platform による新入社員研修は、以下のような流れで行われました。


タイトル
内容
時間
1オープニング
ご挨拶、趣旨説明等
15
2横河電機の社内DXの取り組み
横河電機における社内DXの取り組みやPower Platform を学習する意義ついて、同社グローバル・ビジネス・サービス本部オペレーション戦略センターの馬場 氏より説明を行いました。



30
3Power Platform の概要説明
他社におけるPower Platform の活用事例、開発のライブデモやマイクロソフトが提供する学習コンテンツについて紹介されました。


30
4Power Platform & 生成AI ハンズオン
Power Apps、Power Automate 及びAI Builder を使って、AI-OCRアプリと承認ワークフローを作成するハンズオンを実施しました。



Power Apps で作成するAI-OCRアプリでは、AI-OCR及び生成AIを使って、PDFからテキストを抽出し、書類のテキスト化と情報の抽出を行う機能を実装しました。
承認ワークフローでは、Power Automate を使って、抽出結果を承認者に送信、さらに承認結果をTeamsに投稿する機能を実装しました。



1時間30分
5横河電機の社内コミュニティの紹介
横河電機における社内コミュニティの紹介と参加の勧奨を行いました。社内コミュニティでは、Power Platform を使った業務改善の事例やノウハウ、質問や相談などを共有しています。



10


Power Platform で作り方がわからないときはCopilot に質問する - ハンズオンの後でも学習者が自走してアプリを作成できるような工夫が凝らされている内容になっていました。





作成したPower Apps アプリケーション

ハンズオンで作成したPower Apps アプリケーションの一例を紹介します。このアプリケーションでは、書類の情報抽出や承認ワークフローを管理します。以下のような業務フローを実現しています。


このアプリケーションのハンズオン資料は、以下のURLでご覧いただけます。
https://microsoft.com/cms/api/am/binary/RW1mPMY




開催を主導された横河電機の馬場 氏と室谷 氏はこう語ります。

ハイパー・オートメーションを目指す我々にとって、Power Platformは必要な存在です
また業務効率化だけでなく社員一人ひとりのITリテラシー向上にも繋がっています”
馬場 雅章  グローバル・ビジネス・サービス本部 オペレーション戦略センター 
BPR推進部 IPA課
横河電機株式会社


“Power Platform 研修は、新入社員が「自分でも」アプリが作れるという成功体験となり、多くの知識や経験、モチベーションに繋がりました”
室谷 咲紀 人財総務本部 国内人財統括部 人財労政部 育成課
横河電機株式会社


​​​​​​​今回は横河電機様の新入社員研修にPower Platform を活用したDX人財育成の取り組みをご紹介しました。
マイクロソフトは、Power Platform や生成AI を通して、横河電機のさらなるDXによる業務改善を支援していきます。



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