今こそ、クラウドの活用
シカゴで Ignite が盛り上がりを迎えていますが、今回は改めて、クラウドの分野で起こりつつある目覚しい変化についてお話ししたいと思います。クラウドをビジネス チャンスととらえている企業が数多くあります。事実、会計/コンサルティング事務所 KPMG のプリンシパルであり、グローバル クラウド イネーブルメント プログラムのリーダーを務める Rick Wright 氏は、最近既に多くの企業がコスト メリットの側面だけを見てクラウドを利用し始めているが、今後はより多くの企業がクラウドのさまざまな機能価値をメリットとして取り入れていくだろうと述べています。
Wright 氏はこう話しています。「企業がクラウドを使い始めた動機はコスト削減だったかもしれませんが、今も使い続けている理由がコストでないことは明らかです。クラウドがもたらす本当のメリットは、このアジリティの高い構築モデルを活用することにより、ビジネスの変革が実現される点にあります」
つまり、当初コスト削減を目的としてクラウドに移行した企業も、現在ではさらに大きな目的を達成するためにクラウドを利用し続けているのです。当社とそのお客様にとって、クラウドへの第一歩として位置付けられるのが、マイクロソフトのクラウド プラットフォームである Microsoft Azure です。Microsoft Azure は、コンピューティング、ストレージ、データ、ネットワーク、アプリケーションを統合するサービス群で、そのサービスの幅は日々拡大しています。すでに提供されている Azure Premium Storage (英語) により、Azure 上に展開した Dynamics AX 2012 R3 (英語) を多くのユーザーで使用できます。実際にさまざまな企業で、Microsoft Dynamics と Azure プラットフォームを組み合わせた相乗効果を実感しています。
理にかなったIT 投資 — 先日こちらのブログ記事 (英語) <日本語参考記事> で私がご紹介したコダック アラリス社は、競争力を持つこととアジリティの高さの両立を望んでいました。企業破綻が発端となって生まれた会社ではありますが、12 億ドルのスタートアップ企業でもありました。コダック アラリスは Azure を利用することで、インフラストラクチャに関する要望を満たしながらコストを抑えています。購入サイクルや展開サイクルに長い時間をかける必要もなければ、高額な管理コストも必要なく、環境や古くなった機器の保守コストも不要で、データ センターのオーバーヘッドの問題を気にすることなく市場の状況変化にすばやく対応しています。
ビジネスへのインパクトを出す — 食品流通大手の JJ Food 社は、さまざまな方法で Azure を活用 (英語) <日本語参考記事> しています。
- IoT (モノのインターネット): 輸送トラック内の温度をモニタリングし、危険な急上昇を検知。問題を未然に防いでコストを抑えています。
- 機械学習: 顧客が簡単に手早く注文できるように、これまでの購入傾向や天候などの影響を考慮に入れ賢く提案し、顧客が興味を持ちそうな品目をあらかじめ入力したオンライン発注フォームを使用しています。
ビジネスの価値のすばやい実現 — マイクロソフトでは、社員がもっと手軽にモバイルを活用 (英語) すれば、外出中でも作業効率が上がるだろうと考えていました。そこで、Azure 使用した勤務管理と経費精算アプリを開発しました。このアプリはとても完成度が高かったので、Dynamics のお客様に無償で提供しています。そのままご利用いただくのはもちろん、お客様のニーズに応じてカスタマイズすることも可能です。<デモ モードで体験できます。勤務管理アプリ、経費精算アプリ、承認アプリ>
ビジネスのすばやい変革を実現
Pet Supplies Plus 社 (英語) は、同社によってクラウドの実際の価値が問われるほど、最もクラウドの可能性を具体化しているお客様です。アプリケーション担当 VP の Stan Mac 氏は Convergence の Dynamics AX のロードマップ セッション (英語) で次のように述べています。「当社は 2015 年中に 30 ~ 40 の新店舗をオープンすることを目指しており、その後も同じペースで事業を拡大したいと考えています。この計画の成功を支え、店舗運営の基盤である Dynamics AX を迅速に導入するには、必要な業務を予測できることと繰り返される同じ作業の効率化が重要で、そのために Lifecycle Services を利用しています」
「現在、当社のデータセンターは、クローゼットに入りきるぐらいの規模しかありません。今後、自前のインフラストラクチャの購入や構築、保守は不要になります。クラウドでホストされる環境を Microsoft Dynamics Lifecycle Services (LCS) から利用しさえすれば、サーバーのセットアップも、ソフトウェアの展開も自動で行えるからです。ボタンをクリックするだけで、数分後には Azure 内の新しい環境で作業を始められます。当社はこれまで、こうした環境をテストと開発に利用してきました。その結果わかったのは、作業時間の短縮とコスト削減につながるということです。また、プロジェクトが進むにつれ、開発ニーズが変化した場合にも柔軟に対応できるようになりました」と説明するのは、CIO と最高サプライ チェーン責任者を兼務する Miles Tedder 氏です。
もちろん、ERP と LCS だけで終わりではありません。Pet Supplies Plus は、Microsoft Office 365 と SharePoint、Azure の連携にも取り組んでいます。Intune、Yammer、Lync などのマイクロソフト製品の統合ソリューションも導入する予定です。さらにTedder 氏は「私たちはすべてマイクロソフトで揃えました。マイクロソフトは当社のような小売業に最適な、すべてを備えたエコシステムです」と語っています。皆様、貴重なお話をありがとうございました!
最新のイノベーションを Ignite で公開
当社の Brad Anderson は Ignite 会場ですばらしいライブ デモ (英語) を実施しました。Azure RemoteApp を使用し、Azure 上の高可用性環境の AX に接続する様子を披露しています。そして本日午後には、AX と Azure Site Recovery (英語) に関するライブ デモも行われます。このように、マイクロソフトは今後もお客様の活躍に役立つ優れたイノベーションを提供いたします。
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このブログ記事は、2015年5月6日に米国のブログで公開された Time to Reach for the Cloud (by Christian Pedersen) の翻訳です。

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