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Power Platform で業務変革! 内製アプリプレゼン大会の全貌 『パワプラ桶狭間2025 ~春の陣~』

Mami Uchida Profile Picture Mami Uchida



ギークフジワラ、ローコード テクニカル リード & エバンジェリスト、日本マイクロソフト株式会社


イベント概要

Nippon PPECは、Power Platformを活用した業務変革や効率化を推進する企業間コミュニティであり、デジタルトランスフォーメーション(DX)人材育成を目的とした活動を行っています。今回、Power Apps、Power Automate を活用した内製アプリのプレゼン大会であるパワプラ桶狭間2025 春の陣 (以下、本イベント) が、Microsoft 中部支店 (名古屋)で開催されました。



本イベントは、会員企業が自身で開発したアプリを披露し、開発事例の共有や参加者間のネットワーク強化を図ることを目的としています。これにより、Power Platform を通してDX人材の育成、企業でのチャンピオンの育成に貢献できることを目指しています。
Power Platformは、生成AIを業務に簡単に取り入れることを可能にし、DX人材育成や業務効率化に役立つプラットフォームです。特に、専門的な技術を持たない市民開発者でも直感的に使える設計が評価されています。

ダイジェスト
本イベントでは16社35名がオンサイトで、オンラインでは約90名が参加し、本戦と模擬戦に分かれて競いました。

いすれのカテゴリも、参加企業が自ら Power Apps、Power Automate を活用して開発した独自のアプリが対象です。発表では、業務フロー改善や効率化内容について説明されるだけでなく、その作成段階での業務とアプリの改善プロセスや苦労話も共有されました。会場では、共感や感嘆の声が生まれ、大いに盛り上がりました。

本戦での優勝者
厳正な評価の結果、本戦では業務変革に最も貢献したアプリとしてデンソー 工機部 河村さんのM&T-DataLink アプリが優勝しました。



模擬戦での優勝者
厳正な評価の結果、模擬戦では最も独創的で楽しさを追求したアプリとしてヤマハ発動機株式会社 鈴木さんの対戦アプリが優勝しました。


イベント内容詳細

本戦

Power Platformを活用し、各企業の業務変革に最も貢献したアプリを競います。
参加対象者: PPEC会員であり、かつ自身でPower Platformを用いた業務変革・業務改善に従事している方
実施方法: 自身の取り組みを15分間でプレゼンテーション(プレゼンテーション10分、質疑応答5分)
評価方法: PPEC会長、副会長、名誉会長、およびMicrosoftから数名の審査員が評価を行います。

評価軸点数
変革・改善のインパクト10
波及性10
技術の工夫10
デザイン10
ワクワク感・オモシロさ10
総合50点 × 5名 = 250点満点

模擬戦

Power Platformを活用し、最も独創的で楽しさを追求したアプリを競います。
参加対象者: PPEC会員であり、かつ自身でPower Platformを用いた独自の”アソビ”に取り組んでいる方
実施方法: 自身の取り組みを10分間でプレゼンテーション(プレゼンテーション7分、質疑応答3分)
評価方法: PPEC会長、副会長、名誉会長、およびMicrosoftから数名の審査員が評価を行います。

評価軸配点
技術の工夫10
デザイン10
ワクワク感・オモシロさ10
総合30点 × 5名 = 150点満点

イベントのタイムスケジュール

イベントは以下のスケジュールで進行しました。

時間イベント担当者
14:10開会あいさつPPEC会長 西川さん
14:20進行のご案内パワプラ桶狭間事務局 生方さん
14:25本戦 第1陣株式会社村田製作所 大原さん
14:40本戦 第2陣トヨタ自動車株式会社冨本さん、浅利さん、神農さん、山田さん
14:55本戦 第3陣株式会社デンソー 河村さん
15:10休憩・ネットワーキング
15:20模擬戦 第1陣PPEC会員 釜本さん
15:30模擬戦 第2陣ヤマハ発動機株式会社 鈴木さん
15:40模擬戦 第3陣株式会社アイシン 加藤さん
15:50休憩・ネットワーキング
16:00本戦 第4陣サッポロビール株式会社 岡本さん
16:15本戦 第5陣旭化成株式会社 宇野さん
16:30評価・採点タイム
16:35休憩・ネットワーキング
16:45ライトニングトーク株式会社ASAHI Accounting Robot研究所 澁谷さん
17:00結果発表

紹介されたアプリ

本戦

村田製作所 コーポレートDX推進部 大原さん
Power Apps及びPower Automateの開発経験者が全世界で約4,000人いる村田製作所では、さまざまなアプリ・フロー活用のシナリオが存在します。その中でも、組織内イベントの管理を目的としたアプリについて、全社における市民開発ツール活用推進を担当する、コーポレートDX推進部の大原さんより紹介がありました。
このアプリでは、イベントの開催日時をカレンダー形式で確認できるほか、イベントのイメージをサムネイル画像で表示する機能にも対応しています。また、添付資料へのアクセスも可能で、視覚的に非常に見やすく、細部にまでこだわりが感じられる作りとなっています。




村田製作所では、このようなアプリをカタログにしており、そのカタログ自体もPower Apps で作成されています。特に管理面では Dataverse を利用してPower Platform を活用しているとのことです。




村田製作所 コーポレートDX推進部 大原さんによるイベント管理アプリ
概要想定される定量的効果想定される定性的効果
・Power Apps により、組織内イベントを管理するアプリを開発。
・イベント開催日時をカレンダー形式で表示し、イメージ画像をサムネイルで確認可能。
・添付資料へのアクセス機能も備え、視覚的にわかりやすいUIを実現。
・アプリはカタログ化されており、そのカタログ自体もPower Appsで構築。
・データ管理には Dataverse を活用し、Power Platform 全体での統合運用を実現。
・イベント情報の検索・確認・資料取得にかかる時間を大幅に短縮。
・紙やメールでの案内・管理に比べ、情報更新や共有の手間を削減。
・イベント関連業務のデジタル化による業務効率向上。
・視覚的に優れたUIにより、誰でも直感的に操作可能。
・イベント情報の一元管理により、社内コミュニケーションの質が向上。
・Power Platform による内製開発で、現場ニーズに即した柔軟な改善が可能。
・アプリのカタログ化により、他部門への展開・再利用性が高まる。
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トヨタ自動車 田原工場 エンジン製造部 山田さん、神農さん、浅利さん、冨本さん
Power Platform を大規模に活用していることで知られるトヨタ自動車からもご参加いただきました。田原工場 エンジン製造部の山田さん、神農さん、浅利さん、冨本さんより、社内便に関するアプリの紹介が行われました。



総括グループでは、発送された社内便を受領後、仕分けを行い、対象者のポストへ投函しています。約50組あるグループに対して仕分けを行う必要があり、非常に煩雑な作業となっていました。また、宛先の担当者に通知を送る手段がなかったため、ポストに投函されたかどうかを担当者自身が都度確認する必要がありました。



このような課題を解決するために、約1,000人が利用するアプリが開発されました。このアプリでは、配達物がポストに投函されると同時に担当者へ通知が送られる仕組みが導入されており、利便性が大きく向上しています。



現状の仕分け作業については、エルゴノミクス(人間工学)評価も実施されており、現在の作業方法では腰に負担がかかることが明らかになっています。実際に業務を行っている浅利さんからの説明もあり、その内容は非常に説得力のあるものでした。



利用者のために丁寧に設計されたこのアプリは、シンプルでありながら必要な機能がしっかりと備わっており、まさに“機能美”に優れた仕上がりとなっています。



実際の導入効果についても試算が行われており、定量的なメリットが確認されています。さらに、エルゴノミクス(人間工学)評価においても劇的な改善が見られ、作業環境の安全性と快適性の向上に大きく貢献していることが示されました。



定量的な効果としては、毎日の作業時間が25%削減され、年間では約60時間を他の業務に有効活用できるようになりました。これは財務的に換算すると、年間で約30万円のコスト削減に相当します。
また、定性的な面では、利用者の腰への負担が軽減されるなど、作業環境の改善にもつながっています。こうした効果により、利用者にとっても、そして会社にとっても、今後も積極的に活用していきたいアプリとなっています。



トヨタ自動車 田原工場 エンジン製造部の山田さん、神農さん、浅利さん、冨本さんによる社内便アプリ
概要想定される定量的効果想定される定性的効果
・社内便の仕分け・投函業務を効率化するアプリを開発(約1,000人が利用)。
・配達物がポストに投函されると同時に担当者へ通知が送信される仕組みを導入。
・Power Apps により、シンプルかつ必要な機能を備えた“機能美”のあるUIを実現。
・Power Automate による入退室情報の自動通知・未登録理由の収集機能も実装。
・現場作業者(浅利さん)からのフィードバックをもとに、エルゴノミクス評価も反映。
・毎日の作業時間を25%削減。
・年間で約60時間を他業務に有効活用可能。
・財務的には年間約30万円のコスト削減に相当。
・現地確認の手間が不要になり、確認工数を大幅に削減。
・腰への負担軽減など、作業環境の安全性・快適性が向上。
・通知機能により、担当者の確認負担を軽減。
・現場と開発側の連携により、実用性と納得感のあるアプリに。
・今後も継続的に活用される見込みの高い、現場密着型の内製アプリ。


デンソー 工機部 河村さん
デンソーでは、市場環境の変化に柔軟に対応し、製品開発へより多くのリソースを集中させるため、間接業務の効率化と拠点間のプロセス標準化が求められていました。この課題解決の一環として、帳票検索にとどまらず、関連する業務プロセス全体を標準化するアプリケーション「M&T-DataLink」をPower Appsで開発しました。本稿では、この取り組みについて、開発を担当された工機部の河村さんにより紹介されました。





このアプリは、製品開発に携わる設計者が日常的に利用しています。 アプリ上には製品開発の業務プロセスが定義されており、各ステップの進捗状況(ステータス)を一目で確認できるようになっています。
さらに、単にプロセスを確認するだけでなく、各ステップで必要となる帳票が自動的に表示される仕組みも備えています。 帳票の作成ボタンをクリックすると、常に最新版の帳票テンプレートが取得され、必要な情報が自動的にフォーマットへ反映されるため、帳票作成の効率が大幅に向上します。




後続のプロセスでは、製品設計者が作成した帳票を工場側と共有する必要がありますが、その共有作業もアプリ内でシームレスに実行できるようになっています。 共有された帳票は、アプリ上で工場側も確認可能であり、さらに工場でよく使用される機能がまとめられたポータルとしての役割も果たしています。
このように、設計から共有、現場での活用までを一貫してサポートすることで、業務全体の効率化と情報の一元管理が実現されています。
実際に工場でも、設計者が作成した帳票と同じ内容をアプリ上で表示・確認することが可能です。このように、Power Apps を活用することで、帳票の作成から情報共有までを一貫してアプリ内で完結させることができます。



特筆すべきは、このアプリが内製で開発されている点です。これにより、現場のニーズに即した迅速かつ柔軟な対応が可能となり、その効果は計り知れません。業務効率の向上だけでなく、現場と設計部門の連携強化にも大きく貢献しています。

デンソー 工機部の河村さんが開発・紹介した「M&T-DataLink」アプリに関する取り組みのまとめ
概要想定される定量的効果想定される定性的効果
・Power Apps により「M&T-DataLink」アプリを開発し、製品開発プロセスを可視化。
・各ステップの進捗状況と必要帳票を自動表示。
・帳票作成ボタンで最新版テンプレートを取得し、自動でフォーマットに反映。
・作成した帳票はアプリ内で工場とシームレスに共有可能。
・工場側も同じ帳票を確認でき、ポータルとしても活用。
・設計から現場での活用まで、業務プロセス全体をアプリ内で一貫してサポート。
・帳票作成・検索にかかる工数を大幅に削減。
・帳票に関する工数が53%削減
・設備開発期間を数日~数週間短縮
・業務プロセスの標準化と情報の一元管理を実現。
・設計部門と工場の連携強化。
・現場ニーズに即した内製アプリによる迅速かつ柔軟な改善サイクルを実現。
・必要帳票の抜け漏れを防ぐことで、帳票で担保されるべき設備チェックが確実に行われ、設備製作における品質リスクを低減。

・帳票データの一元管理により、将来的なAIなどへのデータ利活用が容易に。


サッポロビール 経営企画部 岡本さん
サッポロビール 経営企画部の岡本さんは、会議室の予約を効率化するための会議室予約アプリをPower Appsで開発しました。
導入前は、Outlook上で約50部屋におよぶ会議室の空き状況を検索する必要があり、特に恵比寿本社棟では会議室が常に混雑しており、従業員が空きを探すのに5〜10分かかることも珍しくありませんでした。最終的に空きが見つからず、予約を断念するケースも多く発生していました。



このような課題を解決するために開発されたアプリは、会議室の空き状況を一目で確認できるインターフェースを備えており、予約操作も直感的に行えるよう設計されています。業務効率の向上だけでなく、従業員のストレス軽減にもつながる、実用性の高いアプリとなっています。たとえば、収容人数別の会議室の空き情報から会議室を予約することもできます。



この会議室予約アプリでは、誰がいつアクセスしているかを集計することで、実際の利用状況を可視化しています。その結果、年間で約2,400時間もの業務時間が削減されると試算されています。これは、従来のようにOutlookで空き会議室を探す手間や、予約の重複・確認作業といった非効率な業務が大幅に削減されたことによるものです。

このように、アプリの導入によって業務効率が飛躍的に向上し、従業員の時間をより価値の高い業務に振り向けることが可能となっています。



サッポロビール 経営企画部の岡本さんは、会議室予約アプリに加えて、入退室管理アプリも開発しました。このアプリは、Power Automate(クラウドフロー)と連携しており、会議室の利用状況をより正確に把握・管理することができます。

具体的には、翌朝にPower Automateが全会議室の予約情報と入室情報を突合し、入退室アプリへの登録が確認できなかった場合には、会議室の予約者に自動でメールを送信。未登録の理由を入力してもらう仕組みになっています。

この仕組みにより、空予約(実際には使用されなかった予約)が大幅に減少し、入退室情報の入力率も向上。会議室の利用実態がより正確に把握できるようになり、運用の最適化に加え会議室の再配置やリニューアルにも大きく貢献しています。




サッポロビールでは、会議室予約・入退室管理アプリに加えて、Power Apps を活用したさまざまな業務改善アプリが社内で開発・活用されています。以下はその代表的な事例です:

経営会議アプリ

経営会議に関する一連の業務(上程エントリー、資料提出、役員からの質問対応、議事録登録・回覧)を一元管理できるアプリです。これにより、煩雑だった会議準備とフォローアップのプロセスが効率化され、関係者間の情報共有もスムーズになっています。

社長出張アプリ

秘書が社長の出張予定をアプリに登録し、関係者とのやり取りを一元化。社長自身もスマートフォンから予定を簡単に確認できるように設計されており、モバイル対応のユーザビリティにも配慮されています。

飲食店様の店舗診断アプリ

営業担当が飲食店を訪問した際に、アプリを使って各項目をチェック。診断結果はその場でPDFに変換され、アウトプットとして店舗にフィードバックされます。これにより、現場での即時対応と営業活動の質の向上が実現されています。



これらのアプリはすべて内製で開発されており、現場のニーズに即した柔軟な改善が可能です。Power Platform を活用した業務改革の好例として、他部門や他社にも参考になる取り組みと言えるでしょう。

サッポロビール 経営企画部の岡本さんの開発した会議室予約アプリのまとめ
概要想定される定量的効果想定される定性的効果
・Power Apps による会議室予約アプリを開発し、空き状況を一目で確認・予約可能に。収容人数別検索にも対応。
・利用ログを集計し、アクセス状況を可視化。
・Power Automate により入退室情報と予約情報を突合し、未登録時は自動通知・理由入力を促す仕組みを構築。
・Outlookでの検索や重複確認作業の削減により、年間約2,400時間の業務時間を削減。
・空予約の抑制により、会議室の稼働率と利用効率が向上。
・従業員のストレス軽減(空き会議室探しの手間を解消)。
・直感的なUIで誰でも簡単に操作可能。
・会議室の稼働実態を把握しやすくなり、運用最適化に貢献。
・利用実績の透明性向上と管理負荷の軽減。


旭化成 生産技術本部エンジニアリングセンター 宇野さん
旭化成 生産技術本部エンジニアリングセンターの宇野さんは、建物の工事情報を一元的に管理するアプリを開発しました。このアプリでは、過去の工事に関する書類や保全情報が集約されており、必要な図面を迅速に検索・参照することが可能です。さらに、新たな工事情報をユーザーがアプリから登録する機能も設けることで、持続可能な情報集約を目指しています。





建物の工事に関する過去の書類や保全情報を一元的に集約することに成功したことで、必要な図面を迅速かつ容易に検索できるようになりました。これにより、1件あたり約1~2時間の図面探索工数削減が見込まれます。また、図面が見つからないことによる1件あたり数十万円~数百万円に及ぶ現地調査の費用抑制が期待されます。


建物情報MAPアプリのまとめ
概要想定される定量的効果想定される定性的効果
  1. Power BIにて建物情報マップを構築した
  2. 約500件の工事履歴をマップに紐づけて格納
  3. 新たな工事情報の登録機能も搭載
  1. 図面探索工数の削減:1件あたり約1~2時間の削減
  2. 現地調査の回避によるコスト抑制:1件あたり数十万円〜数百万円の削減効果
  3. 調査期間の短縮:数日〜数か月の業務リードタイムを圧縮
  1. 拠点単位での施設情報の一元管理(“ONE製造所”の啓発)
  2. 建物経年数や部門別占有面積など、施設情報の可視化による効果的な施設管理

模擬戦

模擬戦では、Power Apps を利用して開発されたゲームアプリ、絵本出力アプリの紹介が行われました。

PPEC会員 釜本さん
PPEC会員の釜本さんより、ノベルティの登録アプリと、登録されたノベルティと交換できるミニゲームの紹介が行われました。
ノベルティの登録アプリでは、カメラ機能を活用してノベルティの在庫を簡単に登録することができ、現場での運用にも適した設計となっています。



さらに、釜本さんからは、ノベルティ交換に関連したミニゲームとして、シューティングゲームの紹介もありました。このゲームでは、Power Apps の加速度センサー機能を活用し、端末の傾きによって飛行機の位置をコントロールしながら敵を倒すことができます。



業務アプリだけでなく、ユーザー体験を高めるエンタメ要素も取り入れたユニークな活用例として、参加者の関心を集めていました。


ヤマハ発動機 鈴木さん
ヤマハ発動機の鈴木さんによって、対戦アプリの紹介が行われました。ユーザーはキャラクターを選び、コンピューターとの対戦を楽しむことができます。アニメーションや音楽にも細部までこだわっており、ゲームの世界観がダイレクトに伝わる仕上がりとなっています。会場は大いに盛り上がり、熱気に包まれました。



アイシン 加藤さん
アイシンの加藤さんより、全自動絵本メーカーアプリの紹介がありました。ユーザーは絵本の種類や使用する画像生成モデルを選択し、プロンプトと元画像を入力することで、創作絵本を自動生成できます。さらに、音声読み上げ機能も搭載されており、絵本の内容を自動でナレーションすることが可能です。



また、アカウントを連携することで、Kindleでの出版やYouTubeへの動画アップロードといった機能も利用でき、創作した絵本の発信・共有がより手軽に行えるようになっています。


ライトニングトーク

ASAHI Accounting Robot 研究所 澁谷さん
ASAHI Accounting Robot 研究所の澁谷さんより、個人の成長におけるアウトプットの重要性についてお話がありました。



講義を聞くことはインプットになりますが、それだけでは知識やスキルとして定着しにくく、自分のものにはなりません。学んだことをアウトプットすることが重要であり、実際に手を動かして試してみることや、ブログなどで発信することが効果的な手段となります。そのため、「パワプラ桶狭間」は、まさに最適なインプットとアウトプットの場であると紹介されました。
また、澁谷さんご自身の体験として、RPAに出会った際に「これは組織の業務改善につながる!」と強く感動したことが、現在の成長の原点になっているというエピソードも共有されました。



最後に、澁谷さんからは印象的なメッセージが贈られました。

「百聞は一見にしかず、百見は一行にしかず」
これは、澁谷さんが前職から学び続けている、トヨタ生産方式の生みの親・大野耐一さんの言葉です。
「百回聞くよりも一回見たほうが理解できるし、身につく」。ここまでは多くの方が聞いたことがあるのではないでしょうか。実はこの言葉には続きがあり、「百回見るよりも一回行動した方が、より深く理解でき、身につく」という意味が込められています。
このように、ただ聞いたり見たりするだけでなく、それを実際に行動――つまり自ら体験したり、誰かに教えたりすることこそが、成長への鍵であるという力強いメッセージで締めくくられました。

実施体制

イベントは以下のメンバーによって運営されました。

主催: 生方 勇士
トヨタ自動車株式会社
PPEC会員が企画する初めてのイベントということで、初めてながらの苦労はありましたが、登壇いただいた皆さま、参加いただいた皆さま、日本マイクロソフトの皆さまのおかげで、有意義なイベントとなりました。今回のイベントは、お互いのアプリを自慢しあうことで、学びを得ること・モチベーションを上げることを目的として実施しました。本イベントが、PPEC会員の皆さまのパワーアップに繋がっていれば幸いです。



主催: 加藤 仁
株式会社アイシン
今回、多くの企業から様々なアプリの紹介があり、Power Platformや生成AIを活用したアイデアに触れることができ、運営側として非常に刺激的な一日でした。発表されたアプリのレベルは予想以上に高く、参加者の関心も非常に高かったですね。私自身もイベント中に多くのアイデアに感動し、もっと多くのアプリを見たいと思いました。Power Platformの可能性と奥深さを実感した日になりました。皆様のサポートにより、この素晴らしいイベントを開催できたことに感謝しています。どうもありがとうございました。

最後に、本イベントは、Power Platform が内製開発によるコスト削減やIT開発のリードタイム短縮にとどまらず、業務プロセス改革にも大きく貢献し得る可能性を示した点で、非常に意義深いものでした。また、参加者同士のネットワークを強化する貴重な交流の場ともなり、次回の開催が今から待ち遠しくなるような、充実したイベントとなりました。
Microsoft は今後も、Nippon PPEC をはじめとする各種コミュニティを通じて、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に貢献してまいります。

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