By Bryan Goode, Corporate Vice President, Business Applications and Agents
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(本投稿は米国時間2025年11月18日付のブログ投稿の日本語抄訳です。内容に齟齬がある場合、原文を正とさせていただきます。)
フロンティア企業は、Copilot、エージェント、エージェント型ビジネス アプリケーションを運用モデルの中核に据え、従業員エクスペリエンスの強化、顧客エンゲージメントの再創造、ビジネス プロセスの再編成を行い、イノベーションをさらに加速させています。本日、Microsoft は、お客様がフロンティア企業になるのに役立つ新しいエージェント機能をいくつか発表いたします。エージェント型ビジネス アプリケーションの詳細については、以下のリンク先の記事をご覧ください。
営業開発エージェントによる営業活動の変革
2025 年の初め、Microsoft は、パイプラインの構築や潜在顧客の審査といった重要な営業プロセスを AI エージェントでどのように変革するかについてのビジョンをご紹介しました。本日、この取り組みの次のマイルストーンとして、Frontier プログラムを通じた Microsoft 営業開発エージェントの提供を 2025 年 12 月より開始することを発表いたします。多くの営業組織は、限られたリソースで収益を向上しなければならないという圧力にさらされています。営業開発エージェントは、営業チームが営業活動の効果を高めるお手伝いをします。営業開発エージェントを導入することで、営業担当者は、顧客関係の構築と取引の成立に集中することが可能となります。
Microsoft の営業チームは、営業開発エージェントをいち早く活用し、営業活動におけるエンゲージメント プロセスを再創造しました。営業開発エージェントの使用によって、潜在顧客から営業案件への顧客転換率が 15.1% 増加しました1。
「営業チームのリーダーは、より多くの潜在顧客に働きかけ、より多くの顧客にリーチし、より素早く実績を伸ばし、営業担当者 1 人当たりの収益を向上できるように、営業担当者をサポートしたいと考えています。それを可能にする Microsoft 営業開発エージェントは、限りなく発展する営業組織を実現し、潜在顧客の取りこぼしを防ぎます。Accenture は、当社が全世界で展開している インサイドセールス代行事業 (お客様が世界中の顧客を対象として営業活動を行うことをサポートする) で営業開発エージェントを試験運用することを計画しており、サービス提供コストを維持しながらお客様のリーチと収益の拡大を高めたいと考えています。これまでに得た知見を活用しながら、お客様による営業開発エージェントの活用をサポートし、お客様のチームを発展させ、新たな成長の可能性を解き放つことを目指しています。」— Accenture Song、営業活動再創造担当リーダー、Chris Hergesell
Accenture による営業開発エージェントの活用事例はこちら
記録のシステムから行動のシステムへ
2025 年 10 月、Microsoft は、エージェント型ビジネス アプリケーション、すなわち、エージェント、Copilot、統合型データに基づき構築されたビジネス アプリケーションに関するビジョンを発表しました。これらの構成要素は、Dynamics 365 を行動のシステムとして定義しているものです。
本日、Dynamics 365 および Microsoft Power Platform のモデル コンテキスト プロトコル (MCP) サーバーを更新してこのビジョンをさらに押し進め、ビジネスのあらゆる場面で活躍するエージェント機能の基盤を強化したことを発表します。お客様による設定が可能な MCP サーバーは、基幹業務 (LOB) アプリが持つビジネス データと、Microsoft Copilot Studio などのツールで構築されたエージェントを橋渡しします。汎用の中間サーバーとして機能するこの MCP サーバーは、プラットフォームに依存しないアプリのデータへの統合的なアクセスを可能にし、アプリと AI エージェントとの相互運用性をモダン化します。
Microsoft は、Dynamics 365 Sales と Customer Service をご利用のお客様向けに、MCP を使用して、営業担当者やサービス担当者が補助的なワークフロー (潜在顧客の調査、エンゲージメント、審査など) や営業案件管理、サポート案件の解決を実行するためのプラットフォームと Dynamics 365 のエージェントを簡単に統合できるようにしました。この機能は、2025 年 11 月 21 よりパブリック プレビュー版でご提供します。
Microsoft は、Dynamics 365 ERP をご利用のお客様向けに、リアルタイムでの用途を想定した何十万種類もの ERP 機能を実現する MCP サーバーのパブリック プレビュー版を発表いたします。また、2025 年 12 月より、分析用の新しい MCP サーバーのパブリック プレビュー版の提供も開始します。これら 2 つのサーバーは、ERP データと AI 搭載分析機能を結び付ける安全かつ標準化された基盤を提供します。これにより、お客様は、より迅速かつ正確な意思決定とガバナンスを犠牲にすることなくイノベーションを起こすことが可能となります。
また、Microsoft は、承認、フォームの送信、データの取得といったアプリ機能をエージェントがシームレスにトリガーすることを可能にする Power Apps MCP サーバーのパブリック プレビュー版を発表いたします。このサーバーを使用すると、あらゆる Power Apps をコンポーザブルかつ再利用可能な構成要素としてお客様の AI エコシステム内で利用できるようになります。これにより、市民開発者とプロフェッショナル開発者の双方が、エージェントを完全に制御しながら自信を持ってアプリの機能をエージェントに利用させることが可能となります。
最後に、現在一般提供中の Dataverse MCP サーバーについてご紹介します。このサーバーを使用すると、自然言語による対話を通じて Dataverse のデータにグラウンディングされた応答をリアルタイムで取得できるようになると同時に、エージェントの作成者や管理者がデータの操作と検索およびプロンプト実行のための強力なビルトインのツールを利用できるようになります。
Microsoft は、エージェント型 Dynamics 365 アプリケーションをご利用いただいているお客様やパートナー様から、大きな反響をいただいております。ここで、時間とコストの節約を目的として設計された企業向けの財務プラットフォームを提供する Ramp 社の事例をご紹介します。同社は、従業員の経費管理を効率化するため、 Microsoft Foundry を使用し、Dynamics 365 Business Central や Teams と連携したエージェント ソリューションを構築しました。現在プレビュー版で提供されています。
Copilot、エージェント、エージェント型ビジネス アプリケーションを使用して、フロンティア企業へのムーブメントに参加する