『Dynamics 365 導入技術ラボ』で研鑽を積む

システム導入として、クラウドサービスを利用した形態への移行が業界全体で急速に進んでいます。

ビジネスアプリケーションの基盤である Dynamics 365 Customer Engagement (以降、"Dynamics 365") においても、従来的な導入形態から、あらかじめ業務に合わせたテンプレートを基本に Azure サービスを組み合わせて高度な業務アプリケーションを構築する形態へと変化してきています。

一方で、Dynamics 365におけるインプリメンテーションは、低品質、長期開発などのリスクを押さえ、顧客の要求に適切でかつ高品質なシステムを提供するため、常に 最新化されたベストプラクティス の確立、および クラウドサービスの特性について顧客理解 を得ることが急務となっています。

この課題に対応するべく Dynamics 365 の変化のスピードに合わせてインプリ手法を成熟させるためには、パートナー同士で情報共有と蓄積 を行うことがより効果的です。

会員企業同士で Dynamics 365 および周辺サービスにおけるインプリ能力向上、およびクラウドサービスの利用に関する顧客理解の支援・誘導能力向上を目的とした活動を行い、 パートナー、顧客双方におけるクラウドを活用したビジネスの拡大に寄与することを目的とし、 2019年2月に『 Dynamics 365 導入技術ラボ 』が設立されました。

本記事においては、ラボの概要、および 発足から約1年が経過したラボの歩みをご紹介します。

『Dynamics 365 導入技術ラボ』概要

ラボ参加企業

• 会員企業（英語表記の50音順）
  • アバナード株式会社
  • 株式会社シーイーシー
  • 株式会社日立ソリューションズ (幹事企業)
  • 日本ビジネスシステムズ株式会社
  • SCSK株式会社
• 協賛
  • 日本マイクロソフト株式会社

行動指針と活動テーマ

当ラボの発足にあたり、会員企業のインプリ技術者のあるべき行動指針が10個策定されました。当ラボにおける月次での活動を行うところの活動テーマが、その行動指針から導き出されました。

活動テーマの内容

ラボ1年目の活動と成果物の実績 (2019年4月から2020年1月まで)

活動実績の統計

活動された延べ人数 158名、活動された合計時間 47.5時間でした。

成果物の実績の統計

成果物合計ファイル数 38ファイル、成果物合計ページ数 460ページでした。

直近の活動

2020年6月の活動

2020年6月25日、Microsoft Teams 会議による会合が行われ、5社 から 15名が参加しました。
ファシリテーター: 株式会社シーイーシー 田口 誠氏

• 活動テーマ #2 顧客ニーズの Fit&Gap と事例共有 (by 株式会社日立ソリューションズ 檜垣 悠氏)
  • 「Power Apps の導入事例、および ノウハウ共有」
  • ページ数: 19
  • 4つの技術的コンテンツ
  • 事例やノウハウが、「類似する他機能との違い」や「前提事項・制限事項」や「想定される活用例・利用シーン」などといった、後から活用しやすいアウトラインでまとめられ、発表がされました。
  • 内容についてメンバー間で活発なディスカッションが行われました。
• 活動テーマ #1 新機能検証 (by 5社 全員)
  • ラボ2年目では、活動テーマ #1 新機能検証 では、新機能だけではなく、既存機能についてもその検証対象が広げられました。
  • この会合では、今後数か月にわたり、各社で何を検証するかがディスカッションされ、候補が絞られました。

2020年5月の活動

2020年5月26日、Microsoft Teams 会議による会合が行われ、5社から8名が参加しました。
ファシリテーター: 株式会社日立ソリューションズ 齋藤 秀亮氏

• ラボ2年目における活動テーマの再考 (by 5社 全員)
  • 1年目の活動を振り返り、より実効性を高めるため、ラボ2年目における活動テーマが再考され、5つの活動テーマにおける活動内容に修正が加えられました。
  • 各社で作成される成果物の効果をより高めるために、資料が従うべき標準的なアウトライン テンプレートが提示されました。