（本投稿は米国時間2021年2月15日付のブログ投稿の日本語抄訳です。内容に齟齬がある場合、原文を正とさせていただきます。）

このたびマイクロソフトは、これまでプレビュー機能 (英語) として提供していた、ポータルをプログレッシブ Web アプリ (PWA) として提供する機能の一般提供を発表しました。この機能を使用すると、ポータル スタジオからわずか数ステップで、ポータルをネイティブ アプリのような外観と操作性を持つアプリにすることができます。

プログレッシブ Web アプリ テクノロジ (PWA) を活用することで、ポータルをマルチプラットフォームに対応するアプリとして、あらゆるプラットフォーム (Android/iOS/Windows) とフォーム ファクター (モバイル/デスクトップ/タブレット) に対応させることができます。

PWA により、エンド ユーザーは Power Apps ポータルをアプリとして、モバイル デバイスのホーム画面にピン留めしたり、アプリ ストアからインストールしたりすることができます。

この新機能により、以下のことが可能になります。

• ポータル スタジオからわずか数ステップで、ローコード/ノーコードのブランド化されたアプリを作成
• アプリの基本的なオフライン エクスペリエンスを管理
• ブラウザーまたはアプリ ストア経由でアプリを配布

ローコード/ノーコードでブランド化されたアプリを作成する

カスタマイズ オプションを使用して、アプリ名、スタート ページ、色などを変更して PWA をカスタマイズし、ブランド化された独自のアプリを作成することができます。

手順は以下のとおりです。

1. ポータル スタジオにサインインし、[Progressive web app] を選択します。
2. [Enable PWA] を選択してポータルの PWA 機能を有効にし、[Customization] の下の [Customize PWA] を選択します。
3. タイトル、説明、スタート ページ、スプラッシュ スクリーンの色、アプリのアイコンを追加します。

基本のオフライン エクスペリエンスを管理する

デバイスをオフラインで使用している場合やインターネット接続が切断されている場合のスムーズなナビゲーション エクスペリエンスがサポートされるようになりました。この読み取り専用オフライン機能を設定するポータル内のページと、オフライン アクセスが有効にならない残りのポータル機能のメッセージ ページを選択できます。

手順は以下のとおりです。

1. ポータル スタジオで [Progressive web app] を選択します。
2. [Customize PWA] で、[Offline behavior] の下の [Manage offline pages] を選択します。
3. PWA を使用してオフライン アクセスを有効にしたいページを選択します。
4. オフライン メッセージ ページの設定方法は以下のとおりです。
   1. ポータル スタジオで、[Customization] の下の [Offline message page] を選択します。
   2. 他のポータル ページと同様に、ページをカスタマイズします。

アプリを配布する

アプリをブラウザーで配布するかアプリ ストアで配布するかを選択することができます。

1.   ブラウザーを使用して配布する

ポータルを PWA として有効にすると、ユーザーが Power Apps ポータルをアプリとしてデバイスのホーム画面にピン留めできます。

2.   アプリ ストア経由で配布する

ポータルの PWA のアプリ パッケージを作成して、Windows 向けの Microsoft Store や Android 向けの Google Play ストアなどのさまざまなアプリ ストアで公開することができます。

手順は以下のとおりです。

1. アプリ パッケージを作成するには、ポータル スタジオで [Progressive web app] の [App package] の下の [Create app package] を選択します。
2. PWA Builder (英語) に遷移します。そこで Microsoft Store や Google Play ストアなどの各アプリ ストア向けのアプリ パッケージとアプリの公開手順ドキュメントを作成します。
3. これで、それぞれのアプリ ストアのコンソールでアプリを公開できます。

フィードバックのお願い

皆様からのフィードバックは、今後の機能開発や改善に活用させていただきます。ぜひ Power Apps のコミュニティ (英語) にご意見をお寄せください。

詳しくはこちらのドキュメントをご覧ください。