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Dynamics 365 ERP: クラウドへの移行で成功を収めたお客様の事例をご紹介

Koichi Saito Profile Picture Koichi Saito 130

クラウドの Microsoft Dynamics 365 エンタープライズ リソース プランニング (ERP) プラットフォームに移行することは、企業の健全性を長期的に確保するための非常にスマートで戦略的な取り組みだと考えられます。今回は、Microsoft Dynamics 365 のクラウド版 ERP を実装して業務の効率化を実現したお客様の一例をご紹介します。

 

ROI の向上

Dynamics 365 を採用する最大のメリットの 1 つは、ROI の向上です。オンプレミスの ERP システムでは、IT サポート、セキュリティ インフラストラクチャ、手動での更新といった運用関連の業務にかかるコストがかさみますが、クラウド ベースの ERP プラットフォームなら、財務コストを削減し、その分を製品調査やカスタマー エクスペリエンスの刷新といった他の付加価値の高い用途に充てることができます。

  • Dynamics 365 の導入事例として、まず、ジオシンセティックスを取り扱う GSE Environmental (英語) のケースをご紹介します。同社は長年、サイロ化されたデータ管理システムに悩まされてきました。関連するデータを特定したり、共同作業を行ったりすることはほぼ不可能だったうえ、使用しているインフラシステムの老朽化により、社内の IT スタッフは複雑なサポート作業に追われ、付加価値を生み出す業務に時間を割くことができずにいました。プロセスを合理化する必要に迫られた GSE の経営陣は、データ管理システムをクラウドに移行することを決定しました。その結果、データ管理が一元化され、オンプレミスの IT インフラの規模を縮小できたほか、IT 部門の生産性の見直し、部門内のコストを 70% 以上削減することができました。

  • 高級食材を専門に扱う Hickory Farms (英語) は、年間売上のほとんどを年末の 2 か月間で確保しています。同社は、倉庫と物流センターのスタッフ間で在庫や注文データを効率的に管理できるプラットフォームを必要としていました。これを実現したのが Dynamics 365 です。従業員がモバイル デバイスでデータをリアルタイムに送信、閲覧できるようにしたことで、意思決定やカスタマー サービスの提供を迅速化することができました。

 

変更管理

ビジネスをクラウドへ移行するには、技術的、組織的な観点から見て多大な時間とコストがかかると思われがちですが、マイクロソフトのパートナーシップ制度を利用することで、Dynamics 365 プラットフォームへの移行のプロセスを大幅に効率化することができます。

  • 海運大手企業の Maersk (英語) は、深刻なビジネス上の課題を抱えていました。それは、世界 5 か所に設置されたデータセンターが相互に通信できないという問題で、従業員は重要な顧客情報を正確に把握できずにいました。さらに、オンプレミスのデータセンターが容量制限に達しており、データ フローの遅延やデータの欠落も頻繁に発生しています。Maersk のデータには 80 のビジネス アプリケーションと 1,440 万件以上のユーザー ファイルが含まれていたため、クラウドへの移行は不可能と思われていました。しかし、会社が生き残るためには変革が必要と確信した経営陣は、1 年以内にすべてのデータセンターを閉鎖するという決定を下しました。そして、マイクロソフトとのパートナーシップの下、Microsoft Azure のクラウド プラットフォームにデータをシームレスに移行し、世界各地の従業員に向けた自由で安全なデータ フローの提供を実現しました。移行プロセスにかかった時間は当初の想定の半分で、わずか 6 か月のうちに 5 か所あったすべてのデータセンターを閉鎖し、データ移行を完了しました。

  • イタリアの航空機部品メーカー Umbra Group (英語) も、IT コストを削減し、世界 5 か所の施設間のデータ フローを合理化するために、クラウドへの移行の必要性を強く感じていました。同社は検討の結果、クラウド ERP システムとして Dynamics 365 for Finance and Operations を導入し、既存の Dynamics AX の設定に影響を与えることなく、各施設を接続してデータを最新の状態に維持しています。

 

資産としてのデータ

クラウドの Dynamics 365 ERP に移行すると、自社データを AI や機械学習で最適化し、オンプレミスで保管するよりも効果的にデータを活用できるようになります。こうしたデータ活用を目指して、59% の企業が将来的にクラウド ベースの ERP モデル (英語) を実装することを検討しています。

  • Maersk が抱えている課題は、データのアクセス性とセキュリティだけではありませんでした。経営陣の希望は、保管しているデータをもっと効果的に活用できるようにすることです。クラウドに移行したおかげで、データのセキュリティを確保し、アクセス性を向上できたことに加え、メンテナンスの必要性を予測できるようになりました。また、全体的な運用コストを削減して、新たな収益源を発掘できたほか、新しい製品やサービスの開発にも取り組めるようになりました。
  • 世界中で気象予報サービスを提供している AccuWeather  は、毎日 15 億人のユーザーから送られてくる 170 億件のデータ要求を処理しています。これは、広告主にとっては理想的な環境ですが、天気は常に変化するため、AccuWeather は刻々と変化する天候と関連市場向けの広告をマッチさせる方法を考える必要がありました。同社は古い販売システムを採用していたため、在庫データがリアルタイムに反映されず、真の即応性を実現できずにいました。しかし、Dynamics 365 for Finance and Operations に切り替えたことで、データをほぼリアルタイムに追跡し、広告主のニーズに合った最適な在庫の配分方法を 1 時間単位で決定できるようになりました。

 

Microsoft Dynamics 365 の ERP プラットフォームなら、業界や規模を問わずあらゆる企業で、クラウドへのシームレスな移行、データ管理の効率化、IT の合理化、セキュリティの強化を実現できます。今後の成長に向けた最初のステップとして、ぜひご相談ください。

 

※本稿は、Microsoft Corporation  Dynamics Blogにて「Dynamics 365 ERP: Companies who have found success by moving to the cloud」として2018年7月30日にポストされたものの参考訳です。日本マイクロソフトは本翻訳の正確性を保証いたしませんので、あらかじめご了承ください。

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