Microsoft Dynamics 365とPower Platformの2023年リリース第2弾プランが登場
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- コーポレート・バイスプレジデント兼最高執行責任者 ビジネス・アプリケーション&プラットフォーム担当 モー・オズボーン 記
2023年7月18日、Microsoft Dynamics 365とMicrosoft Power Platformの2023年リリース第2弾プランを発表しました。これは、2023年10月から2024年3月までにリリース予定の新機能をまとめたものです。この第2弾のリリースでは、AI機能や機能強化を含む数百もの新機能が提供され、お客様とパートナーのデジタルトランスフォーメーションを強化するための継続的な投資が実証されます。
このリリースプランは、データ、インサイト、人の間のサイロを取り払うことで、あらゆる役割にバリューを付加するアプリケーションとエクスペリエンスを創造するという当社のコミットメントに基づいています。新機能は、AIが導くインサイトや提案されるアクション、タスクやプロセスを自動化するより容易な方法を提供します。そして仕事の流れにシームレスに統合したコラボレーションを可能にすることによって、情報に基づいた意思決定を行う新しい仕組みをエンパワーします。さらに、誰でもソリューションを構築できる新しいローコードツールを提供します。
また、リリースプランナーを使用すると、Dynamics 365 と Microsoft Power Platform のリリースプランをレビューする際に、非常に便利です。自分の好みに合わせてプランをパーソナライズ、フィルタリング、分類区分、共有することができ、比類のない柔軟性を体験できます。複数のアクティブプランを簡単にナビゲートできるため、整理された状態を維持し、情報を入手し、コントロールし続けることが可能になります。詳細については、releaseplans.microsoft.comをご覧ください。
Dynamics 365のハイライト
Dynamics 365 Marketingでは、マーケティング担当者が新しいエクスペリエンスを迅速に作成できるようにするCopilot機能が強化され、Eメールのコンテンツ、画像、レイアウトにこれまでにないレベルのパーソナライゼーションが可能になります。さらに、企業間(B2B)ダッシュボードや、リードを適切なセールス担当者に直接割り当てる機能により、マーケターとセールス担当者の連携が強化され、購買ジャーニー全体で統一されたチームとして行動できるようになります。
Dynamics 365 Salesでは、シーケンス機能の強化にフォーカスし、営業組織がデジタル営業プロセスの優先順位付けと管理を行えるようにします。また、強化されたリード割り当て機能により、ユーザーがリード割り当てステータスを割り当て、監視できるようにします。
Viva Salesは、メール要約、CRMレコメンデーション、セールスメール作成、ミーティング要約、リアルタイムセールスヒントなどの高度なAI機能を提供することで、売り手の働き方を再構築します。さらに、Microsoft Teamsのコラボレーションスペースへのさらなる投資を行い、案件の進行を加速させ、より早くセールスを完了させる新しいSales Copilotエクスペリエンスを提供します。
Dynamics 365 Customer Serviceは、Copilot機能、Join me On Teams、エージェントのワークスペースのビジュアル強化、受信トレイでのライブチャットや音声通話の確認、会話コントロールの強さのパーソナライズなどを通じて、エージェントがより効率的に業務に取り組めるよう支援していきます。さらに、音声チャネルの強化、コールダイアラーの改善、アイドル時間の長いエージェントへのコールのルーティングも行っています。
Dynamics 365 Field Serviceのアップデートには、フロントラインワーカー、サービスマネジャー、ディスパッチャー向けの新機能が含まれます。見積書の作業指示書への変換、検査の強化、リソーススケジューリング機能の進化など、いくつかのトップリクエストを提供しています。
Dynamics 365 Financeは、企業のデータ可視性の強化、アカウンタビリティと銀行取引明細自動化の継続的強化、ラテンアメリカにおける既成概念にとらわれないカントリーカバレッジの拡大に注力しています。さらに、複雑な税務シナリオのオートメーションや、新しい国での電子請求書発行要件をさらに強化し、ビジネスモデルの拡張と俊敏性を提供します。
Dynamics 365 Supply Chain Managementは、これまでと継続してビジネスプロセスの改善と最適化を行い、複雑化するビジネス環境で企業が成功するために必要な俊敏性と回復力を提供します。セールスと調達のプロセスはさらに強化され、製造業者はより高い柔軟性を享受できるようになり、集計、お客様からの返品、製品の受け取りに関する倉庫作業工程がより改善されます。
Dynamics 365 Project Operationsは、サービス調達シナリオとプロジェクト契約の強化に投資しており、価格モデルの新機能とシナリオは、サービス中心の経済において、常に進化するさまざまなシナリオパターンをサポートします。さらに、インテリジェントなリソース推奨機能の改善により、従業員や下請け業者のエクスペリエンス、コスト、利用率に基づいた提案を提供します。
Dynamics 365 Human Resourcesは、リクルーター、候補者、採用マネジャーをターゲットとして、機能豊富で直感的なエクスペリエンスを提供し、リクルートの質を向上させます。人財管理のエコシステムを拡大し、Microsoft Dataverseを利用したパブリックAPIによる学習管理システムとの統合や、給与計算パートナーネットワークの拡大を図ります。
Dynamics 365 Guidesは、Object Anchors、Azure Remote Rendering、Microsoft 365 Government Community Cloud Highでの利用など、いくつかの新機能と機能強化をもたらします。さらに、お客様がビジネスデータと統合された複合現実ワークフローを構築できるよう、記録システムとのシームレスな統合を可能にする機能にもフォーカスしています。
Dynamics 365 Commerceは、AIの力を利用して、デジタル・コマース・サイト向けの魅力的な製品コンテンツを容易に作成できるようにします。新たなB2Bへの投資により、販売業者は一元化されたダッシュボードから注文の確認、受理、拒否ができるようになり、B2Bのセラー、ディストリビューター、バイヤーがすべて同じ場所で作業できるようになります。
Dynamics 365 Business Centralは、企業間の連携や環境間の統合を管理するためのコア機能にフォーカスしたものとなります。引き続きケーパビリティを強化し、ウェアハウス機能をさらに向上させ、Power Automate テンプレートをさらに作成し、アプリのテストを自動化する機能を開発者に提供していきます。
Dynamics 365 Customer Insightsでは、Copilot 機能を強化し、簡単な言葉で質問し、迅速にインサイトを受け取り、すぐにアクションを起こせるようにします。リアルタイムデータ管理の新機能により、お客様に関する最新のビューが提供され、Dynamics 365 アプリ内のインサイトに簡単にアクセスできるようになるため、お客様のライフサイクル全体にわたって、シームレスでパーソナライズされたエクスペリエンスを提供できるようになります。
Microsoft Supply Chain Centerは、発注プロセスをオーケストレーションさせるためのIntelligent Order Management、また外部パートナーとのシームレスなコラボレーションを可能にするSupplier portal、そしてCopilotなどの主要エリアの強化により、弾力的なサプライチェーンを実現します。さらに、インサイトからアクションまでを可能にする高度なデータ分析機能や、新しい在庫最適化ネットワーク機能も提供する予定です。
Dynamics 365 リリースプランナー
Microsoft Power Platformのハイライト
Power BIは、Microsoft 365とのエクスペリエンスの改善とアラインメント、またWeb上での同等性の向上、そしてPower QueryのダイアグラムビューをPower BI Desktopに導入することで、個人向けの作成エクスペリエンスを改善しています。チーム向けには、ミーティングとマルチタスクの強化を行っています。組織向けには、開発者がビジネスインテリジェンス・ソリューションの保守と共同作業を行えるよう、Git とソース管理の統合を実現します。
Power AppsはCopilotの利用を拡大し、AIアシストエクスペリエンスを提供して開発者の生産性を向上させ、すべてのユーザーに自然言語を提供し、管理者にインサイトを与えます。ユーザーにモダナイゼーションとリッチなコラボレーションエクスペリエンスを提供するとともに、デプロイメントとガバナンスのサポートを改善し、組織全体でローコードを実現できるようにします。
Power Pagesは、サイト構築を可能にするCopilotのメーカーエクスペリエンスで進化し続けています。管理環境には、メーカーの使用とオンボーディングのためのPower Pages機能が含まれます。データについては、既存のデータ箇所に簡単にコネクションできます。ローコード・メーカーは、共同作業や重複部分の検出が可能です。
Power Automate は、クラウドフローとデスクトップフローで自然言語を使用し、自動化や編集/構成エクスペリエンスのワークフロー作成を迅速に開始するためのプロセスマイニングを改善します。それにより新しいフローの構築をより簡単に開始できるようにします。さらに、製品全体で統一されたアクティビティビューと、より詳細なケーパビリティに関する通知を導入することで、より大きなスケールでの作業管理を容易にします。
Power Virtual Agentsは、多言語ボットサポート、ジェネレーティブアンサーとアクション、スタンドアロンのインタラクティブボイスレスポンス(IVR)とDynamics 365 Customer ServiceとのIVR統合、および会話言語理解サービスとの統合を含む機能の一般提供を開始します。さらに、エンタープライズ・トラストの新機能を提供することで、お客様向けのサービスを強化していきます。
AI Builderは、メーカーが構造化・非構造化ドキュメントを簡単に処理することを可能にします。GPTの能力を活用することで、お客様からのリクエストに対するレスポンスを、企業のガイドラインに従って事前に生成することができます。また、インテリジェント・コパイロットから自動生成されたコンテンツを作成者が簡単にレビューして強化できるように、人による検証が可能なステーションで利用できるようになります。
Microsoft Power Platform リリースプランナー
2023年リリース・ウェーブ2早期アクセス期間
2023年7月31日から、お客様とパートナーは、非本番環境で最新機能を検証できるようになります。これらの機能には、2023年10月中に本番環境のユーザーに対して自動的に利用可能になるユーザー・エクスペリエンスの強化が含まれています。早期アクセス期間を活用し、非本番環境で最新のアップデートを試して、お客様への利用展開を効果的にプランニングしてください。Dynamics 365およびMicrosoft Power Platformの2023年リリースWave 2早期アクセス機能については、早期アクセスFAQページをご覧ください。
リリースプランナー
お好みに合わせてプランをパーソナライズ、フィルタリング、分類し、簡単に共有できます。
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