Power Apps のライセンス割り当ての簡素化

（本投稿は米国時間2023年11月9日付の ブログ投稿 の日本語抄訳です。内容に齟齬がある場合、原文を正とさせていただきます。）


Amiya Patra,  2023年11月9日 木曜日

Power Appsのライセンス管理がより簡単に

2023年12月より、管理者の皆様がPower Appsのユーザーごとのライセンス割り当てをより簡単に管理できるようにするための一連の変更を導入いたします。これまでは、Power Apps のライセンスが必要なユーザーを特定する際に管理者が直面する複雑さがありましたが、ライセンス割り当てプロセスを強化することで、ライセンス管理をより簡単に行えるようになります。
現在、管理者は組織内で Power Apps のユーザーライセンスを必要とするユーザーを特定する必要があります。これらのユーザーを特定し、Microsoft 365 の管理センターを通じてライセンスを割り当てています。どのユーザーに Power Apps のライセンスが必要かを判断するのが難しいという管理者からのフィードバックに応え、私たちは最近、ライセンスが必要になったユーザーに対し、自動的にライセンスを割り当てる機能を導入しました。
この機能は Power Apps のライセンス自動請求 (Microsoft 365 の管理センターで自動請求ポリシーを管理する｜Microsoft Learn を参照) と呼ばれ、管理者は Microsoft 365 の管理センターでポリシーを設定し、プレミアムライセンスが必要な Power Apps に初めてアクセスしたときに、Power Apps のユーザーごとのライセンスがライセンスの無いユーザーに自動的に割り当てられるようにすることができます。

自動要求ポリシーの自動作成
管理者のライセンス管理を簡素化するための継続的な取り組みの一環として、マネージド環境のテナント向けに自動要求ポリシーの作成を自動化しています
2023年12月より、現在マネージド環境を利用しているテナントに対して、Microsoft 365の管理センターに「PowerAppsの自動作成ポリシー」というPower Appsのユーザー単位ライセンスの自動請求ライセンスポリシーが作成されます。このポリシーでは、Power Apps のユーザー単位ライセンスを持たないユーザーがマネージド環境でアプリを起動した場合、テナントで利用可能な Power Apps のユーザー単位ライセンスがあれば、自動的に割り当てられます。
デフォルトでは、このポリシーはユーザーがマネージド環境で Power Apps を起動するときに適用されます。ただし管理者は、Power Platform 管理センターの設定により、このポリシーを標準環境での Power Apps 起動にも適用するように拡張することができます。




管理者の管理権限
管理者は、デフォルトの自動要求ポリシーに対する権限を保持します。グローバル管理者は、Microsoft 365 の管理センターでポリシーを管理し、ポリシーによってライセンスが割り当てられたユーザーのレポートを表示する権利があります。同様に、Power Platform の管理センターでは、マネージド環境のみにポリシーを適用するか、すべての環境に適用するかを管理者が決定できます。
また、Power Apps に対して既存の自動要求ポリシーが設定されている場合、新しいポリシーは作成されず、既存のポリシーがすべての環境に引き続き適用されます。

既存のライセンス割り当てプロセスとの互換性
すでに個別のライセンス割り当てプロセスに従っている組織の場合、管理者は現在のワークフローを維持しながら、自動要求ポリシーの恩恵を受けることができます。管理者は、M365の管理センターで、自動要求ポリシーによってライセンスが割り当てられたユーザーのリストを確認することができます。そして、自動要求によって割り当てられたライセンスの割り当てを解除したり、Entraのグループベースのライセンスを活用するためにユーザーを指定されたグループに移動させるなど、必要な調整を行うことができます。
このアップデートがライセンス手順を合理化し、管理者のライセンス管理に関連する作業負荷を軽減します。
Power Apps ライセンスの自動要求ポリシーの詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください：  Power Apps ライセンスの自動要求ポリシー - Power Platform | Microsoft Learn