生活者が自由にオンラインとオフラインを行き来し、企業と様々な接点を持つデジタル時代において、ひとりひとりに合わせた最適なマーケティングを実施するために、顧客のオンラインの行動データとオフラインの行動データを含んだ、総合的な顧客データプラットフォームが必要とされています。
この度、日本マイクロソフトは、統合的な顧客データプラットフォーム機能を持った「Microsoft Dynamics 365 Customer Insights」とAzure App Service、LINE APIを繋ぐことで、オンラインとオフラインデータを統合し、One to Oneマーケティングをリアルタイムに実現できるユースケースを開発しました。
本ユースケースは、LINE API Use Caseのページにて公開しておりますので、小売企業、パートナー企業の皆様は、詳細をご確認いただいたり、デモを体験していただくことができます。
LINEで得た顧客の「ID」と「データ」を活かすOMO基盤としてのCustomer Data Platform | LINE API UseCase
このユースケースでは、顧客がアパレルの店舗を訪問し、LINEの会員証でチェックインするというストーリーになっています。顧客は店舗というオフラインでの体験と共に、オンラインで展開されているイベントにも登録し、そのコンテンツを見ながら、より買物を楽しみます。
顧客によるイベントへの登録情報(*)や LINE の会員情報(*) および EC サイトでの顧客情報(*) が CDP である Microsoft Dynamics 365 Customer Insights に連携され、統合顧客プロファイルが構築されます。これにより、店舗スタッフは顧客の情報をすべて把握した上で、顧客に相応しい新たな体験イベントをご提案するなど、パーソナライズした接客をすることができます。
* 顧客の許諾を得たうえでこれらの情報は連携されます。
<エンドユーザー(お客様)のメリット>
- LINEを使うため、アプリのダウンロードや煩雑な入会手続きが不要
- 会員証なども含め各サービスをLINE上だけでシームレスに利用可能
- 難しい手続きが必要なく、簡単に利用開始できる
<サービス提供者(小売事業者)のメリット>
- エンドユーザーとつながり続けることができる
- パーソナライズした顧客体験の提供によって、顧客エンゲージメントを向上できる
- 施策の実施結果を、将来の新たな施策に活かすことができる
<パートナー企業(システム提供者)のメリット>
- 事業者に対するサービス構築期間の短縮
- 開発・運用・保守コストの削減
- Azure基盤を利用することによるパフォーマンスの調整やスケーラビリティ
■ユースケース内で使われている製品
- Microsoft Azure Web App Service Web App Service | Microsoft Azure
- Microsoft Azure Logic App Service Logic App Service – IPaaS | Microsoft Azure
- Microsoft Dynamics 365 Customer Insights 顧客データ プラットフォーム | Microsoft Dynamics 365
- Microsoft Dynamics 365 Sales Sales の概要 | Microsoft Dynamics 365
- (LINE) Messaging API Messaging API(双方向メッセージ送信API) | LINE API UseCase
- LINEミニアプリ/LIFF LIFF / LINEミニアプリ | LINE API UseCase
■リファレンスアーキテクチャのご案内
本ユースケースを支える仕組みをエンドユーザー企業様向けに構築していただけるようにしたコンテンツ「リファレンスアーキテクチャ」を希望されるパートナー企業様にお渡ししています。ご興味のある方は、下記フォームからお問合せください
リファレンスアーキテクチャ コンテンツ:ドキュメント/構築手順/サンプルデータ/サンプルコード/サンプルアプリ
<リファレンスアーキテクチャ対応パートナー企業>
2022年5月現在で、リファレンスアーキテクチャの対応を表明しているパートナーは下記のとおりです。
・アビームコンサルティング株式会社
・株式会社電通国際情報サービス
※リファレンスアーキテクチャコンテンツに関するお問合せはこちらからお願いします。
https://forms.office.com/r/iTBHjxpWk9
■ECzine Day 2022 Summerで講演します(6月8日11:30~)
この度、株式会社翔泳社 ECzine編集部主催の「ECzine Day 2022 Summer」で、当ユースケースについてLINE社とマイクロソフト社で合同のセッションを行います。ぜひ、ご参加ください。
<A-3> 06/08 11:30 ~ 12:10 ニューノーマルの生活者体験革新に向けた先進Customer Data Platformとは
https://event.shoeisha.jp/eczday/20220608/session/3770/
コロナ禍を通じて社会は変容し、新たなライフスタイルやショッピング体験の普及が進んでいます。マイクロソフトとLINEは共同でMaaSやOMO施策を展開し、ニューノーマルの生活者体験革新と事業者のDX推進を支援しています。継続的で広がりのある価値提供に向けた基盤として、LINEと連携する最新CDPの解説を行います。
日本マイクロソフト株式会社
エンタープライズ事業本部 流通サービス営業統括本部 流通業施策 担当部長
藤井 創一
LINE株式会社
Technical Evangelism Team マネージャー
ビジネスデザインチーム・LINE販促事業推進室 兼務
比企 宏之様
日本マイクロソフト株式会社
パートナー事業本部 パートナー技術統括本部 第一アーキテクト本部
Cloud Solution Architect
井上 圭司
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