マイクロソフト、IDC MarketScape による顧客データ プラットフォーム（CDP）のベンダー評価で世界的リーダーに選出

（本投稿は米国時間2022年1月14日付のブログ投稿の日本語抄訳です。内容に齟齬がある場合、原文を正とさせていただきます。）

業界全体、そして世界的にも、あらゆる組織が、顧客データを読み解いて質の高いコネクテッド カスタマー エクスペリエンスを提供するための新たな方法を模索しています。マイクロソフトによる企業支援、特に、小売、コンシューマー ブランド、医療、製造、メディア・広告分野の企業向けの支援は、各社が抱える顧客の期待に応えるためのものであり、プライバシーへの配慮とユーザーの同意を得たパーソナライゼーションを実現するものとして一定の認知を得ています。

マイクロソフトは、IDC MarketScape によるフロント オフィス ユーザー向けの世界的な顧客データ プラットフォーム 2021-2022 ベンダー評価 (文書番号 US47524621、2021 年 12 月) で、「リーダー」に選出されました。IDC MarketScape は、大手分析企業が実施したものとしては初となる、顧客データ プラットフォーム (CDP) ベンダーの評価に関する調査です。

出典: 「IDC MarketScape: Worldwide Customer Data Platforms Focused on Front-Office Users 2021–2022 Vendor Assessment」、Gerry Murray、David Wallace、Michelle Morgan、2021 年 12 月、IDC # US47524621

このレポートでは、Dynamics 365 Customer Insights の主要機能である 360 度の顧客ビュー、カスタマー エクスペリエンスの改善、グローバリゼーションを含む、顧客データ管理を中心に扱っています。Dynamics 365 Customer Insights は、企業が B2C と B2B の全顧客データを統合し、AI を活用したインサイトをリアルタイムで生成して、顧客の情報を一元的に把握できるように支援するものです。インタラクティブ レポートでは、マーケティング担当者によるカスタマー ジャーニーの最適化がサポートされ、AI を活用したインサイトによって顧客ニーズの予測をスピードアップすることができます。

Dynamics 365 Customer Insights では、ユーザーの技術レベルにかかわらず手厚いサポートが提供されます。たとえば、マーケティング担当者はグラフィカルな UI とドラッグ アンド ドロップ操作が可能なインターフェイスを使用でき、データ サイエンティストは高度な分析機能を使用できます。IDC MarketScape のレポートでは、「マーケティングや販売などで既に Microsoft Dynamics 365 アプリケーションに多額の投資をしている場合や、データ サイエンティストではなくマーケティング担当者 (や基幹業務担当者) が使いやすい AI/ML モデリング機能を探している場合は、マイクロソフトを検討すべき」とされています。また、「マイクロソフトの CDP セグメントには、AI を活用した自動検索、API 構成、グラフィカルな UI とドラッグ アンド ドロップ操作が可能なインターフェイスを利用して作成されたマーケティング担当者向けのものと、分析/SQL クエリによるデータ サイエンティスト向けのものがある。ストリーミング Web セッション データ、地理的な場所、動的モデリングなどの要素と、バッチ データの更新に応じて、セグメントが更新される」と述べられています。

さらに、「マイクロソフトは、CDP を購入する企業が重視する大容量顧客データの処理のスピード、規模、応答時間の面で優位性があり、それがパーソナライズ機能やカスタマー エクスペリエンスを実現するうえで重要な要素となっている」と言及されています。

このほか、「マイクロソフトは、CDP でサポートされる言語の数、顧客/販売/サービス/サポートの対象となる国の数、地域の実装パートナーなど、グローバリゼーションのあらゆる側面で優れている」と指摘されています。

レポートの全文は、IDC MarketScape for Worldwide Customer Data Platforms Focused on Front-Office Users 2021-2022 (英語) でご確認ください。

マイクロソフトのお客様が Dynamics 365 Customer Insights を活用してどのように優れたブランドとカスタマー エクスペリエンスの作成を行っているかについては、以下の顧客事例をご覧ください。

Campari Group (英語): 360 度の顧客ビューによって、マーケティング、販売、カスタマー サービスの取り組みをさらにパーソナライズ化し、カスタマー エクスペリエンスのレベルを引き上げています。

Chipotle (英語): エクスペリエンスのパーソナライズ化によってサービスを向上させ、より多くのゲストをロイヤルティ プログラムのメンバーに転換しています。

Walgreens Boots Alliance (英語): より魅力的でパーソナライズされたカスタマー エクスペリエンスを提供するための優れたインサイトを獲得しています。

図の説明:

IDC MarketScape のベンダー分析モデルは、特定の市場における ICT サプライヤーの競合的適応に関する概況を示すことを目的として作成されています。この調査では、量的および質的な条件の両方に基づいて厳格に計算された点数を単一のグラフに示し、特定の市場における各ベンダーの地位を表しています。能力スコアは、ベンダーの製品、市場開拓、短期的な事業実行能力を表します。戦略スコアは、3 ～ 5 年の期間における、顧客の要求に対するベンダーの戦略の適合性を表します。円の大きさは、ベンダーの市場シェアを表します。ベンダー名の横のプラス/中立/マイナスは、特定の市場におけるベンダーの年間成長率を表します。